borrowing or owning
高校生が学校で出される英語長文があります。細かな意味を解説する必要があったりするので一緒に読むのですが、なかなか面白いものもあります。
書籍の電子化が始まってしばらく経ち、kindleを愛用している人もいたり、新聞は購読せずネットニュースだけの家庭も増えたでしょう。とある長文が載せていたのは最近の研究結果として、自宅に蔵書があるかどうか、それの影響でした。
まずは活字離れしている人は何があっても本は読まない。でも本を読むことが好きでも図書館から借りて読むことと、買って読むことに違いがあるそうです。
借りて返却する本に対して、人間は愛着がわきにくく本に感情移入する度合いも高くない。自分のものでないからです。それに対し、買って読む本の場合は帰属感がでるそうです。自分の本であることがその本に対する執着・愛着が湧くこと。これが子供であればなお顕著にでるそう。
私は気に入った本は買うが、気に入るまでは買いません。借りて読んで気に入ったら、その本を買って蔵書にします。気に入らない本が本棚を占領していると無性に勘に障ります。自分の判断の失敗が本棚であざ笑いながら鎮座している気持ちになるからです。
また場所を取るから電子書籍の方が便利なのでしょうが、子供を読書好きにさせるにはやはり紙の書籍を自宅の本棚においておく方が効果的という研究結果も出ています。最初は目に留まらなかった本でもふとある日、子供の目に留まることもあるからだそうです。言えてる。あるあるです。
最近またお気に入りの本を読みたくなって本棚を見ると、その本たちが忽然となくなっていました。片付けたのか、どこへ保管したのか、どこを探しても見当たらない。見つかったのは学生時代に買い集めた風の谷のナウシカ7巻。それをNEOの控室に置いていたらJulesが目ざとくみつけ「オレ、これ借りて読みたいかも」と言っていました。漫画をこよなく愛しているJulesよ、この漫画には振り仮名はあんまり振ってないよ、と言うと、今まで漫画を読んできたけど振り仮名がないのもあるから大丈夫と。興味があるって素晴らしい。英語タイトルはNausicaaとなっていますがギリシャ神話からきています。
さて、漫画の裏面をみると値段が印字されていました。当時本体330円。税込340円。今は税込473円。さていつの消費税でしょうか!