Actually, I don't want to.

大人の生徒さんとの時間で出てくる質問は自分では思わないものが多くいつも考えさせられます。

先日聞かれたのは、この状況の場合にこの英語でいいですか?というご質問です。

子どもさんが食品アレルギーがあるため、担任の先生へ連絡する際の書き方です。仮にそれを英語で書いたらどうだろう?という大変自主的な英語勉強で「ほほ~!!」と思わされました。今日は給食の中の1品がアレルギー対象の献立なのでうちの子はそれは食べません、という連絡内容です。

仮にそれがお魚である場合:

My son's not going to eat the fish today.

又は My son doesn't eat fish today.

これでいいですか?とのこと。

今回は保護者が担任の先生へ連絡事項として伝えるという状況なので、上記2文はその状況にはそぐわないのです。最初の文だと「自分の好みで」「今日は食べるつもりじゃないから」となり、アレルギーがあって食べられない人が先生に伝える表現としては合わなくなります。後者は単純現在形で普段・平素から「食べません」というもの。担任の先生が知るべきことは、親が「食べさせないでくれ」という情報です。

Please don’t serve him the fish today.

こういった形になります。と生徒さんへ伝えたら意外へ返事が返ってきました。「それって言い方がキツくないですか?」

これまた思いもよらない反応で「ほほぉ~!!」と思ったのでした。Don'tと聞くとエラそうに聞こえるとのこと。いえいえ、例文のMy son’s not going to eat....の方がエラそうです。そうでない状況であればDon’tは確かにきつくなることはありますが。言語間の認識の差は否めないものです。

これもそのひとつ。

If you want (to).

例:You can come join us, if you want (to).

「もしあなたがそうしたいのなら、どうぞご勝手に」という意味ではありませんよ~。そういう偉そうな表現ではなく、「よければ」という相手の意思を確認するような表現です。

ですが、この状況で言われたら私は毎回毎回、自分でも懲りずに内心モヤっとしています。

私:I can help you with that. (それ、手伝ってあげるよ)

相手:(平然とした顔で)If you want.

大人しく素直にWould you?とかThanks!とか言えばいいのに…いや、本音は手伝いたくなんかないよ, No, actually, I don’t want to.なんて内心毒づいている私です。相手が「あなたさせよければ」という顔をしていないのがいけないんでしょう。これまた言語間の差です。

AyumiComment