Polish cooking
先日ポーランド料理に触れる機会がありました。ポーランドは私の中で訪れてみたい国のトップ3です。以前に外交官の杉原千畝さんのことを知る機会がありポーランドに興味が湧いたのですがその前からドナウ川に沿った国々を旅した本を読んでいて、東欧に行ってみたかったのです。
ポーランド人のM氏は英語も日本語も堪能。そればかりか他にもドイツ語、イタリア語、スペイン語、もしかしたらインドネシア語もいける?という多彩ぶり。侵略を多くされてきた国民は概して語学に堪能になると言われていますがそれを体現したような方で、それはもう優秀でした。日本人の外国語に対する鈍さはこういうことと繋がっていると思われます。
そして私の余計な気づき。M氏の日本語の堪能さにはこちらも舌を巻くような表現を使ったりと感心するばかりなのですが、指示代名詞だけはどうしてもネイティブレベルにあと一歩なんだ…と思ったのです。
彼だけでなく、先日見たテレビに中国ご出身のお偉いコメンテーターさんがいらっしゃいましたが、その人でさえもです。日本語が超絶堪能だったのですが、やはり指示代名詞の使い方が日本語ネイティブではないんです。
指示代名詞とは「こそあど」です。
これ あれ それ どれ
この あの その どの
その中で一番難しいのが「それ vs. あれ」です。日本語ネイティブだと気づかないものですが日本語を教える際に気づかされます。ご興味のある方は是非調べてみて下さい。
昔読んだ小説か何かでこんなくだりがありました。ある事件の容疑者の男性の話になりました。その場にいない容疑者男性のことを、とある女性は「あの人」と言ってしまいました。そこには深い意味あり。
その「あの人」と言う女性にとって、「あの人」は必ず面識がある人になります。話題に出ただけの人で、知らない人であれば本来は「その人」と言うのです。
ですがその女性はうっかり「あの人」と言ってしまい、つまり「=私の知っている人」と暗に言っているのと同じです。その結果、この女性は容疑者の男性の共犯であることがバレてしまったのです。
英語にしたらあれもそれもthatです。うーん、言語間の違いです。