AI can't beat me yet. (Copy)

翻訳が難しいのは当たり前。でも、最新のAIの技術はかなり際どいところまで迫ってきています。翻訳家や通訳者はまだ需要があるとしても、単にEメールのやり取りであればAI技術でカバーできそうです。

そんな中で、普段から英語vs日本語で気になることがあります。日本語特有すぎて英語に直せない、という次元を超え、日本語では許されても英語にしたら嫌な雰囲気を醸し出してしまうことです。

誰かに何らかのお誘いに誘われて、断るときの理由を述べる状況です。

日本人同士の会話では「その日はちょっと…無理かも」で十分断れます。私はこの言い方をされると「何が無理なん?ちょっとどうしたん?」と意地悪く思ってしまいます。理由をはっきり言わないことに違和感を覚えてしまいます。

これを英語に直訳するなら「無理」は何に当てはまるんでしょう。I can’t make it.やI'm not available.とかでしょうか?それは断りを述べているのであって、誘いを断る理由にはなりません。

英語では基本的に断る際には理由が必要です。疲れていると本音を言ってもいいのです。忙しいと真っ赤な嘘でもいいのです。I don't think I can come. で終わらずに、すかさずI need to clean my apartment.やI've gotta do the laundry.でもいいのです。私が気にしすぎだろうかと思い検索をかけると、やはり同じようなことがネットにも載っています。「誘いを断る際に、理由は必ず含まれます」と。

さらにこんな似た記事も見つけました。

A:「山田さんに話そうと思ったら、時間がないって言われちゃって」

B:「え~?なんで?」

A:「なんか忙しいみたいよ」

B:「へぇそうなんだ。色々大変だね」

これを英語で一言にするとHe has no time because he is busy.ということになります。

一見これで収まりそうですが、英語にすると理由になっていません。同じことを表現を変えて言っているにすぎないのです。こういう表現が英語になると妙にイライラを感じさせます。日本語ではなぜこういったやり取りが許されているのかを調べると、日本語が「高文化」と呼ばれるものだからだそうな。いわゆる行間を読むということに長けた文化です。KY(空気が読めない)なんて表現が出てしまう文化です。

そんなわけで、私がSNSに日本語で投稿する際は、AIが簡単に翻訳できないように岡山弁を混ぜて投稿し、AIにはまだ負けん!と鼻息を荒くしています。

AyumiComment