bedtime stories
我が家では毎晩お布団へ入ると本の読み聞かせをせがまれています。毎晩、はてもう何年でしょうか。朗読は得意なのでそれはいいのですが私は自分の目で活字の印象から物語を消化するのが好きなので、逆に読み聞かせはしてほしくない派です。
読みきかせをする本は簡単な絵本から小学高学年向けの物語など手あたり次第。英語でも日本語でも、短い絵本であれば万々歳です。英語ではCurious Georgeシリーズ、Clifford the Big Red Dogシリーズ、The Berenstain Bearsシリーズ、Richard Scarry’sなどが我が家に転がっています。
その中で最近買ったのは”Frog and Toad”の小シリーズです。短編がいくつかありますが、そのうちのThe Letterという物語は小学生の国語の教科書に翻訳が載っています。これがまた、得も言われぬ可愛いお話なのです。というよりもその他のお話も読んだ後に「ほぅっ」っと言いたくなるような温かいものがあります。
英語では題名がFrog and Toadですが、日本語翻訳版では「がまくんとかえるくん」となっており原作と逆です。Toadはガマガエル(=ヒキガエル)と訳され、Frogは日本語ではアマガエルですが「かえる」のみに訳されています。が、「かえるとがまがえる」という題名よりも、逆にした方が日本語では音節的におさまりが良いのでしょう。
私が読み聞かせをする際は、ToadのセリフがやってくるとToadらしく低い声を出してやっています。Frogのセリフは軽くて高い声音です。
子供たちは記憶力が良く、セリフなどは聞いているうちに一語一句覚えてしまいますが、ただ読んでいるだけの私はお話の全体像を覚えていてもセリフの細部なんて覚えていません。面倒になり早く終わらせたい夜なんて、やれ、ちょっと端折ってしまえ、とするとすぐバレるのです。心がこもっていないとこうなるのです。